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2009.08.03 Monday ... - / -
#ニコラ・ド・クレシー講演会と『老人と鳩』の上映
JUGEMテーマ:漫画/アニメ

2008年3月6日〔木)19:00〜
ニコレ・ドクレシー サイン
フランスB.D.界の巨匠の一人、ニコラ・ド・クレシーの講演会とアニメ『老人と鳩』の上映 
へ行ってきました。(日本語の解説を探したのですが見つからなかったので、とりあえずアマゾンにリンクしときます。)

ご本人は現在京都のヴィラ九条山に長期滞在中で、その滞在記はこちらで観ることができます。
ひたすら目に写る物を写しスケッチしているのが伝わってきますが、その写真をみていると、彼のマテリアルやテクスチャーに対するこだわりを感じます。
風景全体というよりも、そこに浮かび上がる文様のようなものに興味がある感じで、この感覚は初期の作品から様々な手法での絵画的表現を模索し続けている彼ならではの感覚ではないでしょうか。
私自身も、何度もペンキを塗り直しては流れて風化した木製のドアとか、葡萄の木の木肌の荒々しさとかに惹かれるので、その「時の流れによって描かれた(作られた)」物に惹かれるという対談での彼の答えにも非常に共感を憶えました。

一部は『老人と鳩』の上映。
これ、『ベルヴィル・ランデヴー』のDVDに同時収録されていたようなので、観たことがある人も多いかもしれませんが、なかなかひねりがあって、色々と解釈できる面白い作品でした。
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 観光地パリはエッフェル塔の前で記念の8mmを撮るアメリカ人観光客の親子。
そこにを通りかかる痩せ細り目ばかりがぎょろりとした警官。
いつもお腹を空かせていて、カフェで他人が食べるサンドウィッチを穴が開くほど凝視したりと尋常ではない様子。
いつものように公園を見回っていると、丸々と太った鳩が沢山いる。
隠れて観察していると、老婦人がケーキを与えている。
こっそりと後をつけ、アパルトマンを確認し帰宅する警官。
部屋は屋根裏で薄汚れていてゴキブリが這い回っている。
夕食は前日の残りの魚を1/4だけ。
ふと窓の外を観ると丸々と太った鳩が覗いている。
その中の一羽を捕まえ頭以外の羽根をむしった彼はふとある事を思いつく。

そうだ、鳩のカッコをすれば自分もあの老婦人から餌がもらえるかもしれない。

ある日意を決して鳩そっくりのかぶり物を造り、それを被って老婦人の部屋を尋ねた警官は、その日から鳩になりすまして、毎日のように食事をねだりにゆく。
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その後の展開は観てからのお楽しみなのですが、老婦人が部屋の中を布のスリッパみたいなのを靴の上に履いて摺り足で床磨きしながら歩くシーンを観て、「ああ、スノッブな生活をしていた人だったのね〜」と可笑しくなる。
で、終わってからも「あのスリッパみたいなのってなんていうんだっけ?」という話をフランス生活が長かった人達としていたのだけれど思い出せず。。。
ああ、気になる。
あのシーンであの老婦人の人格が分かる人には分かる、かなり笑えるシーンなんだけどね。
サインするドクレシー上映の後は、ド・クレシーと細萱さんとの対談。
旅行記を中心にこれまでの作品についての説明と、彼の作品の特徴でもある
●太った人について
特に意識していない(というのは彼のユーモアだと思うけど)けれど、言われてみれば太ったキャラクターが多いかもしれない。

●キャラクターについて
意外にも(失礼)かわいいものが好きらしい。Qooとかモリゾーとキッコロとか、そういうものにも惹かれていたみたいです。

●使用画材や制作方法などについて
色々な方法を試しているみたいで、コンピューターでの着彩も試したけれど、やはり手でつけるのがいいみたいです。
たぶんマテリアルの手触りが伝わりやすいからかな。

その後の客席からの質疑応答では長編映画はいつ作るのか?とか(これは資金難でとん挫しているらしい)、日本では当分翻訳される予定がないらしいけれど、ルーヴルから依頼を受けた作品は是非出版して欲しいとか、色々と丁寧にかついい感じに慇懃に答えてくれました。
写真は公演後、ファンにサインとデディカスをするド・クレシーさん。(後光がさしてますね〜)
背が高く、ジダンのようなルックスの方でした。
ちなみにイラストは相手によってたぶん全部違うイラストだったんじゃないでしょうか?
私のは太ったおっさんですが、別の人のは痩せた男の後ろに船が通っているようなイラストでしたから。

いつもながら、細萱さんお疲れさまでした。
作家の全体像が分かる紹介と、今回の長期滞在も見据えての旅行記を中心とした質問はなかなか興味深かったです。

JUGEMテーマ:Bande Dessinee


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