BDcafe(ベーデーカフェ)

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2009.08.03 Monday ... - / -
#BARNEY ET LA NOTE BLEUE(バルネイとブルーノート) LOUSTAL/PARINGAUX(ルスタル/パランゴ)
BARNEY

今回紹介するのは、『BARNEY ET LA NOTE BLEUE(バルネイとブルーノート)』 LOUSTAL/PARINGAUX(ルスタル画/パランゴ著)
1994年 CASTERMAN(カステルマン社) studio(A UIVRE)(ステュディオ ア・スィーヴル)です。
詳しいいきさつは分からないのですが、ジャズが好きだったパランゴがシナリオを書き、ルスタンが画をつけたのこ作品はBD(ベーデー/バンドデシネ/フレンチコミック)においてかなり画期的な作品だったようで、それはいわゆる漫画の描き方、コマがあって吹き出しがあって台詞でストーリーを紡いでゆくといった型ではなく、テキストはコマの下に時にナレーションであり時に誰かのモノローグでありといった形で添えられれいるだけなのです。
だから映画のような淡々とした印象を受けるのですが、イラストの方は水彩とガッシュを使ったような、かなりコントラストがはっきりとした色あいで、50年代の雰囲気:ソワレ(ホームパーティーやダンスパーティーなどを指します)や、当時のクラブの気怠い雰囲気が表現されています。

ストーリーは13章からなっており、現在から過去へと遡り、バルネイが亡くなるまでをたどった形になっていますが、実際に彼がこのような人生を送ったのか?というとその辺りはよく分かりません。しかしこのBD(ベーデー/バンドデシネ/フレンチコミック)を発表したあとで、著者がバルネイ本人から連絡をもらい会うことが出来て、このアルバムにちなんだ架空のサントラ盤のようなものが発売されたようなので、実際はこれほど悲惨な末路を迎えてはいないのではないか?と思われます。
サントラ版はこちらdownです。
ラ・ノート・ブルー
ラ・ノート・ブルー
バルネ・ウィラン,フィリップ・プティー,リカルド・デル・フラ,アラン・ジャン=マリー,サンゴマ・エベレット


CHAPTER 1:BESAME MOUCHO(ベサメ・ムーチョ)
CHAPTER 2:L'HABIT DE LUMIERE(闘牛士の衣装)
CHAPTER 3:PAULINE(ポーリーヌ)
CHAPTER 4:ROUND ABAUT MIDNIGHT(ラウンド・アバウト・ミッドナイト)
CHAPTER 5
CHAPTER 6:VOLEURE D'AMOURE(愛の盗人)
CHAPTER 7:UN BAISER ROOUGE(赤いくちづけ)
CHAPTER 8:PORTRAIT DE L'ARTISTE AVEC SAXOPHONE(サックスを持った奏者のポートレイト)
CHAPTER 9:WHISPER NOT(ウィスパー・ノット)
CHAPTER 10:TRISTE AGAIN〔悲しみよこんにちは)
CHAPTER 11:HAREM NOCTURNE(ハーレム・ノクターン)
CHAPTER 12:BESAME MOUCHO(REPRISE)(ベサメ・ムーチョ〔リプレイ)
CHAPTER 13:GOODBYE(グッバイ)

と訳を付けてみましたが、「ベサメ・ムーチョ」はバルネイの十八番だったようで、彼の演奏は他の誰とも異なる個性的なものだったようです。

話はバルネイがパリで最初に仕事をするようになった、「ROCKY(ロッキー)」というクラブのオーナー:ボリス(レコード会社のオーナーでもあった)がとあるパーティーで、すでに亡くなっているバルネイの幻影を追いかけて妻のポーリーヌに「バルネイはどこだ?!」と問いつめる所から始まり、そこからバルネイとボリスとの出会いへと時間は遡り、三角関係になってゆくボリスの妻:ポーリーヌとの出会い。

バルネイが初めてパリへやってきた頃のエピソード。この頃、映画「死刑台のエレベーター」にジャズ・メッセンジャーの一員として参加したようです。そこで白人でありながらジャズをやる己の実力と限界を感じ、やがてニューヨークへの逃亡。

そして夫と子供を捨てたポーリーヌと2人で逃避行したり、ボリスの追っ手にボコられたり、ドラッグにはまったりと色々あり、結局2人は破局し、バルネイは新しくブロンドの歌手:ジョズィーと一緒に暮らしはじめますが上手く行かない。

結局2人でパリに戻ってくるのですが、ボリスと再び暮らしはじめたポーリーヌがバルネイの元へもどってくるはずもなくやがて悲劇が訪れます。

感情的な台詞があまりなく、あくまでも情景描写なので、読後感は淡々とした感じですが、一冊でバルネイというサックス奏者の魅力、愛憎、そして当時のジャズ界の音楽事情をうまくまとめたなぁと思います。
サイトの方には「ラウンド・ミッドナイト」という映画をとったベルトラン・タベルニエとパランゴ、出版社の人との対談がのっていますが、フランス人がどうして最初にアメリカの文化であるジャズの世界を選んだのか?と言われたというエピソードや、なぜサックス奏者を主人公に選んだか?といった事が語られていて、面白いです。

こういうタイプの作品は、バンド・デシネ独特ではないかと思います。どうも映画を撮るようにBDを描くというのが、ある時期までのバンド・デシネの特徴的な表現としてあったようで、いわゆる漫画やコミックスといった感じのものを描く人達とは別に、こういった芸術的な表現のできる場としてバンド・デシネを選んだ人達というのはかなりいるのではないかと思います。
実際、こうして絵柄だけみると、イラストレーターとして充分個性的で活躍できそうですよね。
JUGEMテーマ:Bande Dessinee


2007.02.12 Monday ... comments(0) / trackbacks(0)
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2009.08.03 Monday ... - / -
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